自然の力を使ってアウトドアスポーツを楽しめる、それが「ラフティング」の魅力です。
ラフティングは専用のゴムボート(ラフティングボート)に6人~8人ほどのクルー、そしてリバーガイドが乗り込み全員で力を合わせて川を下る団体競技です。
そのため、初心者であってもパドルを持ってボートを前に進め、うまく川を下るように一生懸命漕ぐ必要がありますし、リバーガイドの話に耳を澄ませて一漕ぎごとに集中しなければなりません。
そこで今回は、初心者がラフティングに初挑戦するときにも覚えておきたいラフティングの漕ぎ方やテクニックについていくつかご紹介します。
ラフティングツアー前には以下のようなポイントを指導してもらえる時間がありますので、真剣に話を聞いてより安全なラフティング体験にしていきましょう。
目次
初心者が知っておきたいラフティングの漕ぎ方
以下では、ラフティング初心者の方でも実践できるラフティングの漕ぎ方や簡単なポイントについていくつかご紹介します。
リバーガイドの指示や話をしっかり聞く!
まず、第一にラフティングを楽しく、そしてより安全に楽しむためには「リバーガイドの指示や話をしっかり聞く」ということを心がけましょう。
これはラフティング初心者であればより一層気を付けたいことですので、リバーガイドの話は一語一句聞き逃さないようにしましょう。
そして、ラフティング体験を始めるまえには必ず、ゴムボートに乗り込むまえにパドルの漕ぎ方や掛け声の練習、そしてリバーガイドからの掛け声の種類の確認、そして万が一のときに備えたレスキュー法などをレクチャーしてもらいます。このときに分からないことや不安なことがあるときは、リバーガイドにきちんと確認しておくとより安心してラフティング体験をすることができるはずです。
パドルは全身を使うイメージでしっかり漕ぐ!
ラフティングの基本の動きであるパドルの漕ぎ方ですが、中には「ラフティングって初心者でも漕ぐの!?」と驚かれる人もいるのではないでしょうか。
ラフティングは、はじめて体験する人でもクルー全員がパドルを持って漕ぐスタイルのスポーツです。そのため、全員が大切な仲間として支え合い、協力し合うことに意味があります。
パドルの漕ぎ方の基本操作はそれほど難しくありませんが、初心者の方が大変だなと思われるのが徐々に腕が疲れてきてしまうということです。その理由は、どうしても腕だけで
パドルを漕いでしまっている方が多いためです。腕だけでパドルを漕ぐと水をかき分けるために大きな負担がかかり、余計な体力だけを消耗してしまうのです。
そういったことにならないためにも、「パドルは全身を使うイメージでしっかり漕ぐ」ということを覚えておきましょう。全身を前後に動かすような感覚で身体全体を使ってパドルを漕ぐことで、腕だけに負荷がかかることを防ぐことができますし、よりボートを前に進めやすくなります。
初心者はよりガイドの近くにポジションをとる!
はじめてラフティング体験をするという方のなかには、「やっぱりちょっと不安・・・」と感じている方も多いようです。ラフティング体験中はリバーガイドがしっかり付いているのであまり心配はいらないのですが、それでも不安だというときには出来るだけ「ガイドの近くにポジションをとる」ということが大切です。
リバーガイドから一番離れた前の方はスリルを一番味わえるのですが、初心者の方にとっては若干荷が重いポジションかもしれません。そのため、無理をすることなく一番やさしいと思われるポジションに座らせて欲しいと事前にリバーガイドに相談するのもおすすめですし、リバーガイドの近くであれば声がけが耳に届きやすいので安心です。
漕がないときにはパドルは膝の上が基本!
川の急流や激流が激しくてラフティング体験のスタート地点では、その時の状況に飲まれてあたふたしてしまうことがあるでしょう。
それでも決して忘れてはならないのが、「漕がないときにはパドルは膝の上に置くのが基本」ということです。
急流や激流になっている部分では、ゴツゴツした岩がいくつもあったりするのでパドルをボートの外に出していると、岩にぶつかってパドルを手から離してしまったり、岩にぶつかった勢いでパドルが跳ね返ってきたりという危険性があるからです。
こういった場面でのパドルの扱い方もリバーガイドがきちんと掛け声で合図をしてくれますが、クルー自身もこういった基本を頭に置いておくことが大切です。
仲間と掛け声を合わせて協力しよう!
最後になりましたが、これこそがラフティングの面白さというポイントをご紹介します。
それが、「仲間と掛け声を合わせて協力しよう」ということです。
ラフティングは複数名のクルーがいっしょにラフティングボートに乗り込みパドルを全員が漕ぐというスポーツであるため、息が合わないと全く前に進まなかったり上手く漕げなかったりということがあります。
こういった問題がないようにラフティング体験中はクルー全員で「イチ・ニ・イチ・ニ」といった掛け声を出しながらパドルを漕ぎます。
自分の力だけで頑張ろうと気負いする必要はなく、大切なことは他のクルーと力を合わせて協力するということです。最初のうちはパドルの漕ぎ方に慣れなかったという方でも、クルーたちといっしょに掛け声を合わせているうちに自然と漕ぎ方の調子が掴めてくるはずです。
まとめ
ラフティングというスポーツは、普段では体験することがないような急流や激流を下り楽しむアクティビティです。それでも、基本的なパドルの漕ぎ方や掛け声の仕方、合図の意味、そして安全に楽しむための万が一に備えた対処法など、確実に必要とされる情報を抑えるだけで初心者でも楽しめます。
ラフティングボートに乗り込む前には、リバーガイドから詳しい説明や話を聞く時間がありますし、掛け声やパドルの漕ぎ方の予行練習もします。どれも難しいテクニックではないので、はじめての方や小さなお子さまでもラフティング体験を楽しんでいただけます。