みなさん、突然ですが「ラフティング」ってご存知ですか。
アウトドアを普段から楽しんでいるという方や、スポーツが好きだという方にはすでにこの言葉は馴染みがあるかもしれません。
そこで今回は、初心者でも体験できるラフティングを楽しむための「基本情報」についていくつかご紹介します。
目次
ラフティングってなに?
「ラフティングを楽しむ」とタイトルに入れていますが、そもそも「ラフティングってなに?」と思われる方も多いはずです。
そこで先ずは、ラフティングを楽しむために知っておきたい「基本情報」について以下でまとめています。
ラフティングのはじまり
「ラフティング」とは、専用のゴムボートであるラフティングボートに乗って川の急流や激流を下るというアウトドアスポーツです。
ラフティングのはじまりは19世紀~20世紀前半、アメリカ・コロラドが発祥といわれています。アメリカ兵の訓練中に木製ボードで急流を下ったことがルーツだとされていて、それが徐々にスポーツとして認識されるようになり、いまではプロをはじめ一般の人でも気軽に楽しめるアクティビティとし人気があります。
ラフティングには二つのタイプがある
一口にラフティングと言っても、実際には「ホワイトウォーターラフティング」と「コマーシャルラフティング」という二つのタイプに分かれています。
川の急流を下ってその迫力やスリルを楽しむためのラフティングをホワイトウォーターラフティングといいますが、ツアー会社や企業などが開催するラフティングツアーに参加して楽しむラフティングのことをコマーシャルラフティングといいます。
・ホワイトウォーターラフティング
ラフティング最大の見せ場であり、魅力といえば何といっても川の急流を下る瞬間です。この急流部分にできている空気を含んだ水しぶきや、泡のことをホワイトウォーター(Whitewater)というのですが、空気を多く含んでいてラフティングボートの浮力を奪ってしまうことからクルー(乗組員)全員で一致団結して上手く漕いで乗り越えることが面白いところです。
・コマーシャルラフティング
初心者の方など、一般の方がラフティングを楽しむためには、ツアー会社が取り扱っている「ラフティングツアー」に参加します。
コマーシャルラフティングが指す意味は、ツアー会社が運営しているラフティングツアーに参加するということです。これらのラフティングのことを日本では、「商業ラフティング」と呼ぶことがあります。
日本国内では、商業ラフティングは1980年代から徐々に増え始めたといわれており、最近ではアウトドアの人気が高まりを受けてラフティングの認知度が広まっています。
初心者だけど大丈夫?
「ラフティングをしようと思ったけど、何からはじめたら良いのか分からない」という方も多いようですが・・・、ご心配はいりません。
日本全国にラフティングツアーを取扱う業者がありますし、初心者の方でも気軽に利用できるようなプランが揃っています。ラフティングをはじめる前には必ずラフティングガイドやリバーガイドと呼ばれるスタッフが、ラフティングの基本知識や漕ぎ方、安全に関する注意事項などをしっかりレクチャーしてくます。
事前に用意しておきたいアイテム
ラフティングツアーに参加すると、ツアー会社で事前に準備しているアイテムやレンタルできるものなどもありますが、参加者自身で事前に用意しておきたいものもあるので以下をご参考ください。
◎水着
必ず忘れずにもっていくものが「水着」です。
夏であれば水着の上にTシャツや短パンを履いて、さらにライフジャケットを身にまとってラフティングをします。夏以外の季節では温度や水温が低いことも多いので、水着のうえにレンタルのウェットスーツを着ることがあります。激しい動きも多いラフティングでは、脱げにくい水着を着ること、さらにはウェットスーツを着ることを踏まえてあまり厚めのものでない方がいいでしょう。
◎濡れてもいいTシャツや短パン
夏にラフティングを楽しむときには、「濡れてもいいTシャツや短パン」などを水着の上から着ます。その上からライフジャケットを着るので、あまり厚くならない生地のものがベストですし、水を含んだことで重くなるような素材のものはできるだけ避けた方が良さそうです。
◎靴
ツアー会社からレンタルできる場合もありますが、そうでない場合には「濡れてもいい靴」を用意しておきましょう。
穴のあいたものや、足首が固定されていないようなサンダルは脱げやすいので避けた方が良いです。ラフティング用の靴をわざわざ用意する必要はありませんが、水に入ったときにも脱げにくいもの、そして足を保護するという意味でもスニーカーがおすすめです。
◎日焼け止め
夏に限らず屋外でのアクティビティを楽しむラフティングでは、日焼けが気になるという方は「日焼け止め」を持っていくといいでしょう。
ウェットスーツを着ればある程度は日焼けを防止することができますが、顔の日焼けが気になるときには日焼け止めを塗っておきましょう。最近は、「ラッシュガード」という薄手のアンダーウェアも多いことから、日焼けをしたくないという方におすすめの水着です。
◎ゴーグル
コンタクトレンズをつけている方は、必ず「ゴーグル」を持参してください。
水泳で使うようなゴーグルでも良いので、ラフティング中にコンタクトレンズが外れないように予防します。また、眼鏡をかけている方は「眼鏡バンド」を用意しておくと安心です。急流を下るときには大きくラフティングボートが揺れるので、誤って眼鏡が落ちてしまわないように気をつけましょう。
◎タオル
ラフティングは確実に身体が濡れるので、「タオル」は大小どちらも持参すると便利です。
ツアー会社で準備してくれていることがありますが、できれば持参したほうが何かと安心です。
◎ラフティング道具はツアー会社が準備!
ラフティングを安全に楽しむために確実に使う道具、たとえば「ラフティングボート(ゴムボート)」や「パドル」、「ヘルメット」、「ライフジャケット」、「ウェットスーツ」などはツアー会社が用意しています。
そのため、ツアー会社で用意されたものは必ずその指示に従ってきちんと着用することが大切です。また、このほかにも細かなアイテムをレンタルしているツアー会社もあるので、ツアー当日前にご自身が準備するものと、現地でレンタルできるものなどをよく確認しておくと安心です。
ラフティングの安全性について
これからはじめてラフティングをする方や、お子さまといっしょにラフティングツアーに参加するという方の中には、「ラフティングの安全性」について知りたいという方も多いはずです。
・安全管理を徹底したツアー会社を選ぶ
ラフティングで下る急流は、川の「グレード」によって難易度に差があるので、初心者の方はまず、グレードの低い川のラフティングを楽しむようになります。
どのようなアウトドアスポーツでも同じですが、ラフティングも100%リスクがないとは言い切れません。だからこそ、ラフティングのリスクを回避するための安全管理を行うラフティングガイドやリバーガイドが参加者といっしょにラフティングボートに乗り込みますし、レスキューや応急救護の知識やスキルを有すると認定を受けたスタッフがいるツアー会社を選ぶことが大切なことでもあるのです。
参加者自身も少なからずラフティングのリスクを認識して、ラフティング前のトレーニングや注意事項の説明にもしっかり耳を傾けることで、よりリスク回避につなげることができるでしょう。
・リバーガイドとは?
ラフティング協会が主催する認定試験に合格することで、「リバーガイド」という認定を受けることができます。
リバーガイドは参加者であるゲストが安全に、そして安心してラフティングを楽しんでもらうために案内役としていっしょにラフティングボートに乗ります。高いラフティング技術はもちろん、応急処置(ファーストエイド)などの知識やトレーニングも徹底さえているので、ラフティングツアーを利用するときにはラフティング協会に加盟しているツアー会社を選んだほうがより安心感があります。
・家族全員で楽しむことができるラフティングツアー
「子どもいっしょでも利用できる?」とよく問い合わせがありますが、ラフティングツアーの内容やツアー会社によって「年齢制限」を設けていますので各ツアー会社に詳細を後確認ください。
ラフティングは、迫力満点の急流を下ることが魅力ともいわれますが、川を下るという意味では急流がなくゆったりとした流れの川を下りながら自然や景色を楽しむというツアーもあります。こういったツアーであれば小さな子どももいっしょに参加できるなど、家族みんなでラフティングを楽しむことができます。
まとめ
今回は「ラフティング」という言葉を始めて知ったという方や、知ってはいたけど利用するのははじめてという方に向けて、ラフティングの基本情報を中心にいくつかご紹介してきました。
ラフティングの技術や安全性に精通しているリバーガイドといっしょにボートに乗り込むので、初心者の方でも気軽に挑戦いただけます。そして、川の急流をクルー全員で力を合わせて下るため、自然をよりダイナミックに感じられるという点でも魅力満載なスポーツです。
アウトドアが好きな方や、自然をより身近に感じたいという方、今までに経験したことのないことに挑戦したいという方は、ぜひ一度「ラフティングツアー」にご参加ください。